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こうちユニバーサルデザインラボ

CUDの基礎知識

Introduction to Color Universal Design

気づきを実践に変え、カラーユニバーサルデザインが当たり前の社会に

色の感じ方や見分けやすさ(色覚)は人によって異なります。加齢や病気によって変化することもあります。こうした色覚の多様性を理解し、より多くの人に利用しやすい配色を行う設計を「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」といいます。

CUDに対応していない製品や広報物、建築、環境、サービスは、情報が伝わりにくく、不便を感じる人がいます。これらは悪意からではなく「知らなかった」というケースがほとんどです。このページでは「知らなかった」を「気づき」に変え、CUDを実践するためのヒントを紹介していきます。

色覚多様性について

人は生まれつき、色の感じ方や見分けやすさがそれぞれ異なっています。色覚の違いは異常ではなく特性です。社会の中にさまざまな色覚特性をもつ人がともに存在することを色覚多様性といいます。

色覚のタイプ

色覚のタイプは、C型、P型、D型、T型、A型の5つに分けられます。割合が最も多い色覚タイプはC型で、一般色覚ともいいます。C型以外の色覚タイプをもつ人は、日本人男性の約20人に1人、女性の約500人に1人いるとされています。さらに、病気や事故、加齢などで色の感じ方が変わった人を合わせると、日本全体で約500万人いるといわれています。

カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)では、C型以外の色覚タイプをもつ人を、色覚多様性への対応が不十分な社会における弱者として「色弱者(しきじゃくしゃ)」と呼んでいます。

表:5つの色覚タイプと日本人男性における頻度。C型(一般色覚者)約95%、P型 約1.5%、D型 約3.5%、T型 約0.001%、A型 約0.001%。日本人男性の約20人に1人が色弱者。
出典:カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)

見分けにくい色の組み合わせ

色には情報を直観的にわかりやすく伝える力があります。ただし、自分に見えている色が、他の人にも同じように見えているとは限りません。例えば、赤と黒、赤と緑、オレンジと黄緑──よく見かけるこんな色の組み合わせが見分けにくい人がいます。

濃い赤と黒、オレンジと黄緑、赤と茶色、水色とピンク、青緑とグレー、赤と緑、紫と濃い青、黄色と白

よくある困りごと

  • 黒板の赤い文字が読みにくい

  • 赤字で強調した部分が目立たない

  • 明るい背景に重ねた白文字が読みにくい

  • 色分けがわかりにくい

  • 色名で指定されたことが伝わらない

色のシミュレータを使ってみよう

色覚シミュレーションツールを使うと、異なる色覚タイプの人の色の見分けにくさを模擬的に再現できます。「色のシミュレータ」は、スマートフォンで簡単に色覚シミュレーションができる無料のアプリです。

色のシミュレータ

https://asada.website/cvsimulator/j/

色覚シミュレーションは「色の見分けにくさ」を確かめるためのものです。色弱の人の色の見え方を再現するものではありません。

「色のシミュレータ」アプリを起動して、画面下部にある[P]や[D]のボタンを押してみてください。目立たせたい部分や、色分けした部分がわかりにくくなっていないでしょうか? 見分けにくい部分を見つけたら、配色や伝え方を改善しましょう。

グレースケールで見てみよう

カラーユニバーサルデザインのチェックでは、配色をグレースケール(モノクロコピー)にしてみるのもおすすめです。

CUDの3つのポイント

カラーユニバーサルデザインを実践する上でのポイントを、カラーユニバーサルデザイン機構では次のようにまとめています。

  • a

    出来るだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ

  • b

    色を見分けにくい人にも情報が伝わるようにする

  • c

    色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする

出典:カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)